サービスの一般的な使用方法およびキーワード

本サービスは、簡単に利用することが可能です。以下のようないくつかの概念を知っておけば、さらに有益に使用できます。

DDNS ホスト名

  • 本サービスには、いくつでも、DDNS ホスト名を作成できます。
  • 作成する DDNS ホスト名は、「example.i.e-ntt.jp」 ('example' の部分は例であり、任意の英数字が利用できます) という形式になります。ただし、すでに他のユーザーが作成した DDNS ホスト名は利用できません。

本サービスで作成することができる DDNS ホスト名は、「任意の文字列.i.e-ntt.jp」です。この DDNS ホスト名が、フレッツ網内から名前解決可能になります。

IPv6 アドレス

  • DDNS ホスト名に IPv6 アドレスを関連付ける (更新する) 方法で最も簡単なのは、この Web サイトの会員ページからの設定です。ただし、この方法は、人間が Web ブラウザを用いて操作を行う必要があるという欠点があり、自動化には向いていません。
  • DDNS ホスト名と関連付けて使用したいと考える IPv6 対応のホスト機器 (VPN 機器、Linux のホスト、Raspberry Pi などの組込み BOX、IoT 対応のセンサー機器や監視カメラなど) がある場合は、それらの機器から定期的に DDNS ホスト名に対するIPv6 アドレスを更新し続けることが重要です。その際の方法は、後に別途説明します。

名前解決

  • DDNS ホスト名に IPv6 アドレスが関連付けられている状態で、その DDNS ホスト名を名前解決しようとすると、当該 IPv6 アドレスが AAAA レコードとして応答されます。
  • この際、名前解決をしようとする IPv6 クライアントは、 NTT東日本が提供する「フレッツ光」網内にいる場合のみ、NTT 東日本の提供するデフォルトの DNS リゾルバを経由して、正しく解決できます (本サービスは、NTT 東日本の「フレッツ光」網内と特殊な網構成で接続されています)。
  • さらに、その際の「フレッツ光」回線には、インターネット接続契約は不要です。

ホストキー

  • DDNS ホストには、18 文字の「認証キー」という鍵文字列が設定されます。
  • この認証キーは、DDNS ホスト作成時に表示されます。認証キーを知っているという事実は、 本システムに対して、当該ホスト名に関する管理権限を有していることの証明となります。
  • 重要な DDNS ホストに対するホストキーは、漏洩することのないよう注意して管理しなければなりません。

IPv6 アドレスを自動更新するための API

  • DDNS ホスト名と関連付けて使用したいと考える IPv6 対応のホスト機器 (VPN 機器、Linux のホスト、Raspberry Pi などの組込み BOX、IoT 対応のセンサー機器や監視カメラなど) がある場合は、それらの機器から定期的に DDNS ホスト名に対する IPv6 アドレスを更新し続けることが必要です。
  • このような、IPv6 対応のネットワーク対応機器には、以下のような 3 つの種類があります。

    (1) 自由度が低い組み込み機器。

    例: VPN ルータ、監視カメラ、IoT 対応のセンサー、制御機器などの、IPv6 には対応しているけれども任意のスクリプトを実行するような高級な仕組みは搭載していないような機器。

    • これらの機器には、cron などで定期的に特定の HTTP URL を呼び出すといった自由度がありません。
    • そこで、本 DDNS サービスでは、このような組み込み機器からでも IPv6 アドレスの更新ができるようにするため、DDNS ホストごとに指定される「専用更新ホスト名」と呼ばれる、特殊な、かつ唯一のホスト名 (または IPv6 アドレス) に対して、何らかの任意の IPv6 パケットを 1 パケットでも送付すると、その DDNS ホスト名の IPv6 アドレスを、当該送付された IPv6 パケットの送付元の IPv6 アドレス (ソース IPv6 アドレス) に書き換える機能が実装されています。
    • たとえば、「専用更新ホスト名」が「update-001122334455.i.e-ntt.jp (例)」である DDNS ホスト名を当該装置に関連付けたい場合は、当該装置の内部の設定画面を開き、定期的にその装置から「update-001122334455.i.e-ntt.jp (例)」に対して何らかのパケットが発生するようにできる設定項目を探し、当該項目の宛先ホスト名として「update-001122334455.i.e-ntt.jp (例)」を指定します。
    • 一般的に、最も使い勝手が良いのが、Ping の送信、または NTP を用いた時刻の自動調整機能の設定画面です。NTP サーバーのホスト名または IPv6 アドレスとして、専用更新ホスト名である、「update-001122334455.i.e-ntt.jp (例)」またはその IPv6 アドレスを指定しておけば、当該組み込み機器からは、定期的に NTP クライアントとしてのパケットが当該専用更新ホスト名に送付されます。これだけで、本 DDNS サービスのシステムは、当該機器の現在の IPv6 アドレスを知ることができ、DDNS ホスト名に、当該 IPv6 アドレスを新しいアドレスとして設定する処理を行ないます。
    • なお、専用更新ホスト名として指定される IPv6 アドレスには、NTP サーバー機能、Ping 応答機能および DNS 解決可能が搭載されていますので、組み込み機器における NTP サーバーとして専用更新ホスト名のホストまたは IPv6 アドレスを指定した場合でも、副作用はありません。
    • 詳しい設定例はこちら

    (2) 自由度が高い組み込み機器。

    例: Linux、FreeBSD、Windows などをベースとした組み込み装置 (Raspberry Pi、OpenBlocks、DD-WRT ルータなど)。

    • これらの機器は、管理者または設計者が、自由に、定期的に任意のスクリプトを動作させることができます。
    • たとえば、cron で 5 分に 1 回ごとに、本 DDNS サービスの DDNS ホスト名の「専用更新 URL」を呼び出すことができます。「専用更新 URL」の書式は、以下のようになっています (末尾の数字部分は、ホストキーの例で、実際のものとは異なります)。
      更新専用 URL の例: http://ddnsapi-v6.e-ntt.jp/api/renew/?000011112222333344
    • そこで、cron を用いて、5 分に 1 回ごとに wget コマンドまたは curl コマンドを用いて「専用更新 URL」にアクセスするようにすれば、IPv6 アドレスの自動更新処理を実施するという目的は達成できます。
    • なお、上記の例のような「専用更新 URL」は、実は本サービスにおける HTTP API の一部です。本サービスには、IPv6 アドレスの更新の他にも、各種の操作を自動的に行うことができる、簡単に呼び出し可能な HTTP API が多数用意されています。
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    (3) Linux、FreeBSD、Windows などが実行されているサーバーやクライアント PC。

    • これらのデバイスは、無限の自由度があります。本サービスを利用する上でね考え方は、(2) と全く同様です。単に、PC であるか、組み込み機器であるかの違いがあるだけです。
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